家族葬で喪主がやることとは?
最近、葬儀の中で「家族葬」が増加してきています。
喪主は葬儀を行う際の取りまとめ役としての役割があります。
喪主が行うことは、葬儀の方針や葬儀社の決定、参列者の範囲の設定などがまず挙げられます。
葬儀社が決まればそういったことも葬儀社が手伝ってくれますので、前準備がスムーズに進みやすいです。
葬儀の打ち合わせ~届け出
大切な方とのお別れは、誰しも精神的に余裕がなくなってしまうもの。なるべく前もって故人の意向も確認しすり合わせておかれること、また葬儀社の事前相談などのサービスを利用されることをおすすめします。
葬儀に向けて決めていく事項は多く、葬儀の日時の確定、葬儀の規模・参列者の決定・葬儀の形態(一般葬・家族葬・一日葬・直葬など)、死亡届の届出など多数あります。
実際の届出は葬儀社がやってくれる場合がほとんどですが、届出人名義は基本的には同居の親族に限られるため、記入は喪主が行います。
ただし、死亡届や死亡診断書は生命保険や葬祭費などの手続きに必要になることもあるので届出る前にコピーを取って大切に保管しておきましょう。
また、火葬許可証なども喪主が受け取ります。
葬儀でも喪主の行う1番大事なことは弔問を受けることです。
出棺や葬儀の挨拶以外は弔問を受けることに集中してください。
通夜~弔問客への対応
お通夜が始まれば、喪主の行う一番大事なことは弔問を受けることになります。
亡くなった方の傍から離れず、弔問を受ければ丁寧かつ簡単にお礼を述べます。
どの参列者に対しても同様の簡潔な対応をしましょう。
一人の参列者の方と話しこんでしまったり、亡くなった方の傍から離れて挨拶に行ったりすることは控えたほうが良いです。
そして、参列者へ通夜に参列いただいたことへの感謝の挨拶と葬儀の日程を伝えます。また、通夜振る舞いの席を設ける場合は、誘導をすることもあります。
家族葬~喪主のあいさつ
家族葬の場合、顔見知りばかりの葬儀になりますが、挨拶も喪主の大切な役割です。
喪主の挨拶では、葬儀が無事終わったことへのお礼と生前お世話になったことに対する感謝を含めましょう。
■例文1~簡単にまとめた場合~ 父〇〇の葬式ならびに告別式にご参列くださり、誠にありがとうございます。 故人の生前は大変お世話になりました。遺された家族に対しましても、故人の生前同様、変わらぬご厚誼を賜れますと幸いです。 本日は誠にありがとうございました。 ■例文2~故人について深くふれる場合~ 本日はお寒い中、葬式ならびに告別式にご参列賜りまして、誠にありがとうございます。父〇〇も大変喜んでいることと思います。おかげ様で、つつがなく式を済ませることができました。 働きづめの父でしたが、時間があるときは、家族で出かけたりと、家族との時間も大切に過ごしてくれました。 また職人気質なところもあり、父が造る庭園は、お客様からも高い評価をいただき、松を剪定するなら〇〇との声もいただいていたほどでした。 8年前に病がわかってからも決して弱音を吐かず病と闘い、旅立ちました。 父が私たちにそそいでくれた愛情と、父に向けていただいた温かいご厚誼に、心から感謝いたします。 父亡き後も、まだまだ未熟な私たちに、ご指導ご鞭撻賜れますと幸いです。 本日は誠にありがとうございました。 |
「挨拶」は、慣れている人と慣れていない人で大きな違いがみられるものです。
喪主の挨拶の際には、手元にメモを持っていただいてもかまいませんので、ご安心ください。
また、喪主の挨拶は、来ていただいた参列者の方への謝意を伝える場ではありますが、故人へのつきせぬ気持ちに整理をつけるための機会でもありますので、気負いすぎずに行いましょう。